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合成カンナビノイドとは?危険な薬物の真実

合成カンナビノイド」という名前を聞いたことはありますか?名前は聞いたことがあるけれど、いったいどんな物質なのか?「合法」「ハーブ」といった言葉とともに紹介されることもあり、安全な大麻代替品と誤解されることも少なくありません。
しかし、実際には摂取により、どのような健康被害を引き起こすか不明である危険な成分です。

この記事では、初心者でも理解できるように、合成カンナビノイドと植物性カンナビノイドとの違いや合成カンナビノイドの使用による影響について解説していきます。

 

そもそもカンナビノイドって何?

カンナビノイドとは、大麻草(カンナビス)に含まれる化学成分の総称です。

 

植物性カンナビノイドとは?

植物性カンナビノイドとは、大麻草の「トリコーム(毛状突起)」で生成される植物由来のカンナビノイドです。

大麻草には、少なくとも100種類以上の植物性カンナビノイドが含まれており植物性カンナビノイドの代表的な成分としては、

  • THC(テトラヒドロカンナビノール)
  • CBD(カンナビジオール)
  • CBN(カンナビノール)
  • CBG(カンナビゲノール)
  • CBC(カンナビクロメン)

などがあり、これらはすべて自然の大麻草から抽出されます。

 

合成カンナビノイドとは?


合成カンナビノイドは、THCなどの大麻の成分に似せて化学的に人工合成された化学物質です。大麻草そのものを使わず、研究室で作られた自然由来ではない成分を指します。

 

どんな形で売られているの?

  • プリロール
  • VAPEリキッド
  • 食品(クッキー,グミ)
  • お香,バスソルト

一見すると合法商品に見えるような景品表示がされており、初心者が手を出しやすいように演出されています。

 

脳や身体に与える影響

合成カンナビノイドは、脳内のカンナビノイド受容体に強く結合します。その結果、成分使用に伴う脳や身体に重篤な症状があると考えられています。

参考事例:「HHCH」が含まれていたグミ等を摂取して救急搬送

厚生労働省:指定薬物名称・構造式一覧(令和7年5月16日現在:2,468物質)

 

なぜ規制が追いつかないのか?

合成カンナビノイドは、1つの成分を規制しても、化学式を少し変化させて新しい合成カンナビノイドとして登場するため、厚生労働省でも規制が追いついていないのが現状です。


過去から現在の流れ

2023年12月頃:THCP規制を受けHHCPという成分が登場する

2024年1月6日:HHCPが指定薬物に指定される

2024年2月頃  :HHCPMという成分が登場する

2024年8月7日:HHCPMが指定薬物に指定される



2025年5月現在:CRDPという成分が登場する

 

こうした物質は「新規精神活性物質(NPS)」と呼ばれ、法的にはすぐに取り締まれないケースもあります。

しかも、通常の薬物検査では検出されにくく、検知されないことを理由に使用する人もいるのが実情です。

 

合成カンナビノイドを摂取する前に考えて

  • 研究が進んでいない成分である
  • 指定薬物の科学式を少し変化させた成分である
  • 法律違反の可能性がある
  • 短期的、長期的使用が身体的・精神的に深刻なダメージを及ぼす可能性がある

本当に身体的、法的に安全な成分かを考えましょう。よくわからない場合は信頼できるブランドから購入することが自分自身を守るうえでとても大切になります。

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