
KushとHazeの違いとは?
カンナビスには多くの品種が存在しますが、その中でもKush(クッシュ)とHaze(ヘイズ)は、世界的に知られる代表的な品種の系統です。どちらも長い時間をかけて育まれ、異なる文化と気候の中で独自の特徴を進化させてきました。本記事では、それぞれの歴史的背景と特性について、解説しています。
KushとHazeの歴史的背景
Kushの名前は、アフガニスタンとパキスタンにまたがるヒンドゥークシュ山脈に由来します。この地域は古くから大麻の自生地として知られ、厳しい自然環境に適応したインディカ種が育ちました。1970年代、これらの種子はアメリカ西海岸に持ち込まれ、屋内栽培向けに品種改良が進み、現在のKush系品種が確立されました。
一方、Hazeは1960〜70年代のカリフォルニアで、メキシコ、タイ、コロンビア、インドといった複数のサティバ系品種を掛け合わせて生まれました。ヘイズは当初、開花に時間がかかることから扱いが難しいとされましたが、その独特の香りと刺激的な効果に魅了されたブリーダーたちによって、改良と普及が進みました。
Kushの特徴
- 主にインディカ系統で、身体をリラックスさせる効果が強い
- 芽はコンパクトで密度が高く、開花周期が短い(約45日)
- 栽培がしやすく、室内環境に適している
- 香りは土っぽさ、スパイス、燃料のような濃厚なプロファイル
- 医療用途としては、痛みの緩和や不安の軽減、不眠改善に効果が期待されている
Hazeの特徴
- サティバ優勢で、意識をクリアにし、創造性を刺激する
- 背が高く、枝分かれが多く、開花には10〜12週間と長い時間が必要
- 屋外や温暖な気候での栽培に向いている
- 香りは柑橘系、ウッディ、ハーブやお香のような爽やかな香り
- 精神的な活性作用があり、日中の使用や創作活動に適している
まとめ
KushとHazeは、それぞれ異なる土地と文化から生まれた品種の系統です。
Kushは地に足のついた穏やかな効果と育てやすさで人気を集め、Hazeは軽やかで刺激的な体験を提供してくれます。カンナビスを深く知るうえで、まずはこの2つの違いを理解し、自分に合った品種を探すことが重要です。